摂食障害のこと


 先日、新聞を読んでいたら、「パーソナリティ障害」についての記事があり、そのなかに含まれる「問題行動」のひとつに摂食障害が挙げられていました。新聞記事を読むと、ときに、外からどう見られているのかということについて、当事者から見て「あまり理解されていないんだな」と気づくことがあります。

私が読んだ記事では、その問題行動を持つ子供の周囲の人への共感という立場が強く、「その障害をいかにして取り除くか」というふうに話をすすめていきます。「摂食障害」の子供をもつ親は当の子供がその障害の原因を親に求めてくるため、非常につらい立場である、と書いています。

しかし、私はこの説明では、不十分だと思い、短い言葉で語られるとなかなか伝わらないものだなあと思いました。

なぜ、摂食障害のひとたちがそれを親のせいにしなければいけないのかというと、障害を持つ人たちが自分を責める傾向を持っているからです。親を責めるというのは、攻撃の矛先を自分自身からそらすため。つまり、ほんとうに親が悪い訳でもないし、本人もそれは分かっていながら、「親を責める」のが比較的安全な治療法だから、そうしますし、一部の精神科医などがそれを奨励しています。だから、親の立場として、摂食障害のこどもから責められたら、「私は本当は悪い訳ではない」と思いながらも、合わせて演技をしてあげる、というのが一番優しい対処法です。ただ、子供の方は直す(自分の価値判断を親と切り離す)為に、親が悪いと一時的に信じる必要があるので、親と密着した状況では難しいのかもしれません。

記事では、このような障害を病気として認めるのはどうかという意見も出ている、という事も書いており、全体としては障害を持つ人を突き放す書き方だなあと感じ、残念に思いました。

症状が出ているということは、やはり病気であると私は思います。風邪の時に熱が出たら病気と言われるのと同様に、摂食障害も一つの、人としての自然な反応であり、また風邪と同様死亡の可能性もある以上、病気と考えて良いと思います。病院を利用するのが良いかどうかというのはまた別の話なのですが。




Posted: Wednesday - November 26, 2008 at 12:35 PM