Category Image 途上国のこどもたちのことなど


サイトをリニューアルしたときに、トップページにユニセフの募金のことを書きました。
何かの本で、裕福な人は収入の10%くらいを寄付するべきだ、というのを読んだことがありますが、
私の月々2000円は売上の1%、収入の2%にすぎません。

私がなぜ、寄付をしたいと思うのか、またどちらかというと社会主義寄り
(富んだ者からの再分配率を高めるべきだという考え方)なのか
ということについて、このごろ考えています。

私にもっとも影響を与えている世代は、「団塊世代」と、その少し下の世代です。
最初の一撃(?)は、中学校の先生でした。
はじめて英語を習う時の、最初の時間に、アメリカ旅行の話をされました。
ある飲食店で、差別を受けた、という内容でした。
その頃、海外文通に憧れていた私にとって、本当にショックでした。

その衝撃を胸に、高校に入ると、アメリカの公民権運動について知り、また
そこに希望を見いだすようになりました。
大学生の頃、英語を覚えるために聞いていたラジオの「英会話」という番組では、
講師がやはり「団塊世代」くらいのひとで、
公民権運動はもちろん、ヒッピー・ムーブメントなど
社会問題の特に弱い立場の人たち、階級で言うと"下層"の人々に
焦点をあてた内容の番組でした。

また、大学の時に(まだ読み切ってはいませんが)
「枕草子」を読んでいて、生活の感覚が現代の人に似ているなあと思い、
日本の中流家庭というのは実際、昔の貴族のような暮らしをしているんだな
と思いました。

そのあと、知人を通じて市民運動に参加する機会を得、
利害の対立した相手を説得することの難しさや、
自分の権利を主張すること、そこに正当性を加えることが、
とても曖昧で脆いことだとも、学んだと思います。


しかし、今の私を最も強く動かすのは、なんというか、利己的なことなのです。

初めてボローニャブックフェアに行った時に、初めて、ものすごく強く、
南北格差というものを感じました。出発の前には、中東や、南米や、アフリカなんかの
絵本を見たいなあと楽しみにしていたものです。
ところが、いわゆる先進国、裕福な国以外のブースは、
良くて1カ国に1ブース。出展していない国も勿論多いのです。

そのあと、IBBYという出版人が集まっている会の機関誌「BOOK BIRD」を読んで、
やっと植民地支配の問題、話す言語一つ一つにかならずしも出版業界が成り立つ訳ではないということ、
など、いろいろな事情を知ることが出来ました。

それで、一つには、もっと絵本の出版環境が世界に広まってほしいな、
と思っているということ。
絵本は西洋からきたもの、という概念をひっくり返せるくらいの、
何か新しい力を、他の文化圏から巻き返せたらなあ、と考えているのです。

もう一つは、読者のこと。
絵本の読者はおもに小さな子どもたちです。
自分の作った本を読む人のことを身近に感じるのは自然なことです。

なにはさておき、子どもたちの環境に必要なことには
自分にも無理のない範囲で、お手伝いをしたいとなると、
今はクレジットカードを登録すると引き落としてくれる制度が有り、
また、会報によって今ある問題の情報も得られる、(知ることもお手伝いの一つ)
というわけで、今はユニセフの募金に落ち着いています。

また、途上国の人々が少しでも健全に暮らして行けることが、
格差を縮め、情勢の変わった時にさっと立ち上がれるバネになるのではないかな、
などと思っています。

今後は自分の仕事を通じて、色んな国のこどもたちに、
絵本の楽しさや、絵の美しさを直接味わってもらえたら。
またいろんな文化のことを私も学ぶことが出来たら。

と、結局は自分の楽しみのためにしていることなのです。

ああ、散漫になってしまいました。
追々編集致します。

Posted: 日曜日 - 2 月 25, 2007 at 12:55 午後