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 夏もあっという間に終わりが近づいてきました。

この頃仕事の話ばかり書いていて、自分の中身って何だったかしら、と思ったりするこの頃。

今まで「息抜き」と思っていた好きなものを、見直してもいいのかも、と思いはじめました。仕事の合間に、気分転換に読んでいる本のジャンルで、一番多いのが実は「服飾文化」に関するもの。

きっかけは、多分森茉莉の「贅沢貧乏」か何かで、あと佐藤絵子さんのエッセイ等を読みはじめ、外国文化を中心に主に「スタイル」というテーマで本を読み漁りをしています。服が好きなのは女子の自然かもしれないけれども、子供の頃から父の服作りを身近に見て来ていたことも影響していると思います。初めて描いた油絵の大作も足踏みミシンの静物画でした。

最近とても気に入っているのが、光野桃さんのエッセイです。書店で「おしゃれのベーシック」という本を、「ジャケ買い」したのがはじまり。造本がよく、古書以外ではうちにある本のなかで最も美しい本だと思います。内容もひとつひとつの靴とか、ブラウスとかにからめて、人の生き方とか、異国の文化などを気取りなく語っているところが好き。どうしようもなく疲れた時に、炭酸水とともに「昼寝の友」になってくれる有り難い本なのです。

流れるような文章に、きっと沢山著書があるのだろうと探してみると、案外と少なく、少し物足りなくてオフィシャルサイトを見た時にも、まだ活動を再開したばかり…という雰囲気でしたので、ネットで中古の本を取り寄せたりしているうちに数年が経ってしまいました。先日、久しぶりにサイトを見に行くと、新しい取り組みを始めていらっしゃる!朗読ライブのイベントを、年に数回。わ〜いいなあ、元気になれそう。と思いつつ、まだ読んでいなかった本をアマゾンで購入。「スランプ•サーフィン」という本です。そこに一つ、私に近いものを見つけました。

ベリーダンサーが登場するエッセイでした。ベリーダンスというのは、女性のもつ官能性を引き出す、とても原初的な踊りなのだそうです。その文章の中の会話で、女性の持っているエロスのことを「命ということですね」と言い表している。そうですそうです、と思わずうなずいてしまいました。心の中で思っていることを、誰かが表現していると、思わず嬉しくなってしまう。とともに、自分の中でも初めてきちんと定着したという気がする。

なぜ私が、植物をスケッチしたいと思うのか。最近読んでいる何冊かの本のテーマ「19世紀ロマン主義的な自然の解釈」では、自然の中に「精神性」を見ていて、それも近いのかも知れないと思っていたところへ、ど真ん中の表現が現れた。「ロマン主義」の方はもっと哲学的であり、宗教的なのだけれども、私は違う。描く対象と同化してしまうのです。トマトや雑草の生命力と、私自身の奥に有るものとが共振する。そういうことだったのか、と改めて思い、そういうきっかけが、私が「息抜き」「煩悩」と称していたものの中に現れたことに、何か特別な感覚を得て思わず書きたくなり、この記事となりました。


Posted: Thursday - August 20, 2009 at 10:41 AM