Category Image  大変そうです


 

 先日、知人のお嬢さん(高校生)の夏休みの宿題のインタビューに答えました。

進路に関して、職業について大人に聴いてみよう!ということで、先生の用意したいろいろな項目がありました。

なぜか「苦労話」を聴く質問が2つもあり(就職活動苦労話と、仕事を始めてからの苦労話)、訊かれたから答えたんですけども、インタビュアーの口から漏れたのは「大変そうですね…」という一言。

う〜ん。自分としては、この仕事だから大変なのではなく、仕事をしたり自立をしたりするのは何をするにしても大変といえば大変なのよ〜、と思うので、「でもね〜私はバイトする方がもっと辛かったからね〜」と話してみたけれども。伝わったかなあ???


ところでこの「大変そうですね」という言葉は以前に大学生からも聞いたことがあります。やはり同じようなシチュエーションで。皆、絵を勉強しながらも、絵を仕事とすることに少し躊躇しているのが伺えるのです。

そうなんだなあ〜。私は逆に、意地悪な言い方をすれば、みんな今が幸せなのかなあ、とうらやましくも思ってしまう。

私の学生時代には自分が穴だらけで、このままでは生きていけない、この穴を一つでも多く埋めなければ…と思っていたので、歩きやすい路を選ぶという余裕がなかったのです。就職しておいた方が、フリーになってからも良いらしいよとアドヴァイスを受けても、就職出来なかったのです。そうして気がついたら10年経っていたのです。

で、自分の苦労とかっていうのは、仕事のことじゃなくて、自分の成長が遅いことからくる葛藤が主な原因。仕事で嫌な思いをしたことって、仕事で良い経験や出会いをしたことでしっかり打ち消されてしまいます。

「かがくのとも」の原画を描いている時にも、原画が仕上がるにつれて自分が満たされていく感覚がすごくあって、あれは不思議な感覚だなあと思います。そうやってまた一つ穴が埋められていく…というわけです。


Posted: Tuesday - September 02, 2008 at 09:53 AM