おいかけて

 中脇初枝・文 福音館書店 2004

八幡さんでみつけたねこ。おいかけて、おいかけて、ひがくれてもおいかけて… 夕焼けの秋の里の日焼けした色と、青紫にくすんで行く夕闇の中にとけていくねこ。こどもたちにとっては、これは冒険の絵本だと思います。


作家のつぶやき
中脇さんから頂いた写真の資料がとても美しかったので、「このイメージそのままで行こう!」と思い、ストレートに描きました。また、ボローニャで影響をうけたヨーロッパの色合いを取り入れて、風景が和風なぶん、色では和にこだわらずに、不思議な雰囲気を醸し出すように工夫をしました。 ちょっと怖い場面もあり、冒険好きな子供たちにも楽しんでもらえる絵本になりました。